こんにちは、篠岡です。
先日、水島氏×虚淵氏の「楽園追放」を見に行ってきました。
せっかくなので感想を書きたいと思います。
ではここから先は、ネタバレになるので、「続きを読む」にいたします~。
ストーリーは、Twitterで「きれいなうろぶち」というように、非常に平和です。
何しろ、死なない(笑)
しかし、平和が故に、あまり話に起伏がない感を受けました。
非常にキャストが少なく、それで話が小さくまとまってるのかな……というのと、
もう少し時間にボリュームがあれば、おそらく、もっと登場人物に感情移入ができたかなと思いました。
そういう意味では、もうちょっと時間経過による主人公たちの交流が見たかったです。
そして、男女が出てくるのに、まったく恋愛感情が出てこない。
普通の恋愛ものが、あまりにあっさり恋に落ちるのところを考えれば、
確かにそうそう愛だのなんだのにならないのは納得できるのですが、
でもキャラクターのいちゃいちゃ見たかったから、ちょっとさびしいかな……と。
アンジェラちゃんのお風呂も着替えも含まれてなくて悲しいなあ(泣)
キャラクターは、やっぱりアンジェラちゃん、かわいいですね。
初登場シーンのかっこよさやクールっぽい外見をしているのに、
相方のディンゴの所為か、いろんな表情をするのがいいです。
食べたり飲んだり、顔色悪かったり熱を出したり、照れたりがっかりしたりびっくりしたり。
釘宮さんの声もかわいさに拍車をかけていると思います。
それから、神谷チェインバー……じゃなくてフロンティアセッターさん。
当然目も顔もないような旧態然としたロボなのですが、
タチコマばりの身体言語を駆使するので、あれやこれやの手指の動きが非常にかわいく、
登場は後半なのに、印象の強いキャラクターでした。
アニメーションは本当にすごかったです。
髪の動きや布のはためきなどは、やはり固いものがありますが、
それでもほとんど違和感を感じませんでした。
3Dには詳しくないのであまり詳しく話せませんが、ここまで技術は進んだのか……! と思います。
(いま思ってみると、地表は荒野なのですが、砂埃の表現とかすごかったかも……)
演出は、カメラワークというんでしょうか、ぐいんぐいん攻撃も動くし、
宇宙戦も市街戦もやるしで、すっごく派手でした!
ロボットやインターフェースデザインや、インターネットに対するボディ構築など、
スタイリッシュなところはどこまでも最先端的かっこよさがありました。
個人的に気に入ったのは、卵形コンテナで武器を運搬するのですが、
それが縦8つくらいに割れて、内部の武器を取ると同時に、殻が盾になる部分ですね。
普通の発想なのかもしれないんですが、自分は理に適ってるなと感心しました。
一点、すごく気になるところを言わせてもらうと、
ストーリー的にすごく重要な「歌」が、
なぜ、劇中で台詞としても車中音楽としても出てくる「ロックンロール」ではないのか? というところです。
また、最後に見送るため・思い出すために、その歌を送るのですが、
超J-POPバラードなので、「……なんで?」という気持ちが拭いきれません。
歌詞も曲も、決して明るくはなく、ひとりぼっちで未来を進むようなもので、これを送る歌に歌うのは何かが違う……。
「音は骨で聞く」とかそれらしいことを言ってるんだから、
もうちょっと主題歌に気合い入れてくれてもよかったんじゃ……
いや、でもタイアップとかあるし……
虚淵氏としてはこれがよかったのかもしれないし……
歌が主体だとマクロスだし……
ストーリーの主軸としては、肉体と魂のどのあたりに個人を置くのか、という、
攻殻機動隊でもよく採り上げられる問題ですね。
それを伝えるのが、骨に伝わり心に響く音楽なのだ、ということなんじゃないかと解釈したんですが、
それならなぜ歌を……
うーんうーん……。
と、ともかく、現在の3DCGがここまできたのを見たい! や、
派手なロボバトル見たい! かっこいいインターフェース見たい! というときは、非常におすすめです。
アンジェラちゃんグッズはこれからも出てくるみたいなので、
かなりフィギュアを見ていきたいなあ……。
では最後。
ロマンスゼロの映画の中で、唯一のラブが
ロボットからの「永遠に二人旅」のプロポーズって、けっこう斬新でよかったです!!
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