日本には電波法というものがあり、それを無視して使うと法律違反になります。法律違反にならないようにするには「技適マーク」がついていなければなりません。携帯電話にも技適マークがあります。それがないと日本では使えません。
そして、2020年に差し迫った東京オリンピック。
当然海外からの旅行者も数多くやってきます。そこで困るのがインターネットへ繫ぐこと。そこへ海外の人たちが数多く携帯電話を使ってしまうことでどのような影響があるのか。
私たち日本人には関係ないと思っている人も多いですが、実はそんなことはありません。近くに電波が強すぎる携帯があると、妨害電波になって私たちの携帯が繋がりにくくなるのです。
そこで何が良くて何が悪いのかを総務省に聞いてきましたので、ここにまとめます。技適マークのない、海外携帯電話端末を使用する場合
- 海外で契約して、国際ローミングで使うのは?
- フリーのWiFiスポットでインターネットをするのは?
- 渡航前にレンタルルータを借りて、日本で使うのは?
- DoCoMoやau、SoftBankなどから出ているプリペイドSIMを使うのは?
まず1.ですが、国際ローミングであれば電波法上の例外規定にあたるので、違法にはなりません。
2.はWiFiについても別の電波法規定があるので、WiFiだけを使っても違法になります。
3.はレンタルルータに技適マークが無ければ違法になります。また、レンタルルータに技適マークが付いていた場合でも携帯電話のWiFiには技適マークがないのでやはり違法になります。
4.は国際ローミングではなく、電波法上の例外規定にはあたらないため、違法になります。
こう見ていくと、1.しか合法にならないことが分かります。
当然国際ローミングは料金がものすごく高いので、しばらく滞在する旅行者にとっては大変な負担になります。しかし、今の電波法では技適マークのついた携帯電話を購入するしか方法はないので、大変な手間になります。また身分証明も必要なため、海外旅行者は簡単に購入することができません。
東京オリンピックに向けてこのあたりの今後の対応が気になります。
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